中屋彦十郎薬局のブログ薬日記

漢方・生薬の専門店は中屋彦十郎薬局

2013年10月

生薬 姜橘茶(きょうきつちゃ)

「姜橘茶(きょうきつちゃ)」  
生姜百グラムを薄きりにして、橘(みかんの皮)五十グラム
といっしょに煎じ、適当に砂糖を加えて空腹時に服用する。
食欲不振や胸がムカムカするときに飲むと、効き目がある。

生薬 甘茶 薬用茶

「甘茶(あまちゃ)」  
釈迦の誕生日にかけて祝うあの「甘茶」である。
この甘茶を家の周りに植えておくと病魔が入り込まないと
いう言い伝えが江戸時代からある。
アマチャはユキノシタ科の落葉低木で、高さは七十センチ程度である。
薬用とするのは葉である。葉を摘み、
水を打ちながら木桶に詰め蓋をして一昼夜置く。
発酵して湯気がでなくなったら、手で揉み天日で乾燥させる。
甘味成分はグルコフィロズルチンである、発酵すると
フィロズルチンとなる。
医薬品の矯味剤として古くから使われている。
甘茶

生薬 生姜茶

「紅糖姜茶(生姜茶)」  
新鮮な生姜をすり、適量の黒砂糖を加え、
それに熱湯を注いで五分間置く。
熱いうちに飲み干す。雨にぬれたり、
湿気に侵された身体を温め、
冷えが原因でおきた風邪の初期症状を治す。

生薬 烏梅 薬用茶

「烏梅茶(うばいちゃ)」  
烏梅(青梅の実を燻製して乾燥したもの)二十五グラム
に適量の水を加え、濃縮するまで煎じ、
適当に黒砂糖を加え滓をとり出して飲む。
収斂、止血効果があるので、月経過多、子宮出血に用いる。

烏梅



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生薬 葛根 薬用茶

「葛湯(くずゆ)」  
葛はつる性の多年草で、紅紫色のちょうの型をした花が咲く植物で、
根は漢方で葛根と呼び広く知られている。
多量のデンプンが含まれており利尿作用、解熱効果が
あるので風邪ひきに良い。
作り方は生姜はあらかじめおろし金でおろしておく。
大きめの茶碗に葛粉を入れ、大さじ一杯の水を加えて溶かしてから、
熱湯を注ぎ手早くかき混ぜる。
薄い糊状で透明になったら砂糖とおろした生姜を加える。
必ず熱湯を使うのがコツである。
葛根







生薬 しいたけ紅茶 薬用茶

「しいたけ紅茶」  
ほししいいたけを水洗いし、テイーポットに入れ、
薄きりのショウガを加え紅茶のテイーバッグを入れ熱湯を注ぐ。
そのまま五〜六分置いてカップに注ぐ。
冷え症、不眠、コレステロール値の低下、血糖値の改善や、
免疫力の強化など幅広い効果が期待できる。
ショウガはアレルギーを防ぎ、嘔吐を止め、血液の流れをよくする。
一日に数回飲むとさらに効果がでてくる。

生薬 木通 薬用茶

「あけび茶(木通)」  
アケビは生薬名を木通(もくつう)といっている。
本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布する
アケビ科のつる性大木で、アケビの茎を用いる。
アケビの果実は八月札ともいう。
果実は甘みがあり生食できる。茎にはトリテルペノイドの
ヘデラゲニンやオレアノール酸などが含まれ、
利尿、抗炎症、抗潰瘍、脂質低下の作用がある。
民間療法だが、木通をキササゲと共に煎じてむくみに用いたり、
木通の煎じ液で腫れ物を洗うという方法もある。
焙じて「アケビ茶」にする。保健茶として広く利用されている。
傷寒論に記されている通草は木通のことである。
木通


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生薬 赤芽柏 薬用茶

「赤芽柏(あかめかしわ)茶」  
本州以南、中国南部、台湾などに分布しているトウダイグサ科
の落葉高木、アカメガシワの樹皮を用いる。
若芽が赤いためアカメといい、柏餅のカシワの葉のように
食べ物を包んだためアカメガシワという。
古くには切らずになおす腫れ物の薬として、用いられていたが、
明治以降は煎じて胃潰瘍や胆石症の治療に用いられている。
樹皮にはゲラニインなどのタンニンやベルゲニン、ルチンなど
が含まれる。成分のベルゲニンには胃液分泌抑制作用や
抗潰瘍作用があり、樹皮のエキスは抗潰瘍治療剤として
製剤化されている。
お茶として飲めばは胃潰瘍や十二指腸潰瘍にいい。
赤芽柏


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生薬 蓮根 薬用茶

.「レンコン湯」  
レンコンは蓮根のことで、節のつなぎ目の部分を使う。
このいつも捨てている部分をおろし器ですりおろす。
盃で一杯分を紅茶カップに入れ、
すりおろしたひねしょうが小さじ一杯分を加え、
熱湯を注いで飲む。飲みにくい場合は少量の
ハチミツを加える。滋養強壮に、咳止め、痰きりに良い。

生薬 ハスの葉 薬用茶

「ハスの葉茶」  
ウーロン茶が一般大衆に広まったのにハスの葉茶は
宮廷関係者の秘茶と呼ばれていた。
ハスの葉は渋みが強いのでこれを飲みやすくするには工夫が必要です。
ハスの葉にはナシフェリン、ロイメリン、ネラムボライドなどが
含まれていて血管を広げる働きが確認されていて、
ドロドロした血をさらさらにする働きがある。
脂肪の分解効果、便秘解消、利尿効果などが確認されている。
唐の時代の楊貴妃は太りやすい体質だったといわれるが、
ハスの葉のお湯に入り、ハスの葉を焙煎して飲んでいたといわれる。
宮廷の女官達も愛用し太った女性はいなくなったといわれるくらいである。
 ハスの葉

生薬 ハブ 薬用茶

「ハブ茶」
十月中旬頃、エビスグサ(別名ハブソウ)の種子を採取し、
日に干す。生薬として薬効を期待する場合は、
十〜十五グラムを水四百ミリで半量になるまで煎じ、
これを一日量として三回に分けて飲む。
便秘、便秘に伴う吹き出物や肌あれに効果的、
強壮、健胃、整腸、利尿作用がある。
ハブ茶

生薬 ウーロン茶 薬用茶

.「ウーロン茶」  
ウーロン茶は緑茶と同じ茶葉であり、
紅茶は緑茶の完全発酵であるのに対し、
ウーロン茶はその発酵を半分程度で止めたものということができる。
緑茶のようなビタミンCは殆ど含まれていない。
ウーロン茶は中国料理などの脂っこいものに合うのは
成分に含まれているサポニンのせいか。
ウーロン茶には虫歯予防効果があるという報告もある。
本場中国のウーロン茶葉は一級から六級までの品質区分がある。
なかでも、一、二級茶葉は高級品といわれ葉の大きさ、色、
味わい、喉越しなどが特段に優れ、
ウーロン茶を選ぶ目安として一番は武夷岩茶(ぶいがんちゃ)、
二番は安渓鉄観音茶(あんけいてつかんのんちゃ)といわれる。
ウーロン茶

生薬 春ウコン 薬用茶

「酒を飲んだらウコン茶」  
ウコンは鮮やかな黄色の根茎を利用するショウガ科の多年草である。
インドから東南アジアが原産地で、草丈六十〜百センチになり、
日本には江戸時代中期に移入され、主に薬用として九州南部や
奄美沖縄地方で栽培されている。
これらの地域では一部で野生化もみられる。カレーの主原料としても知られる。
ウコンの根茎には、クルクミンのほか精油成分も含まれており
抗菌、鎮痛、血行促進の働きがあり、また胆汁の分泌を促進し、
肝臓の解毒機能を高める働きもある。
リュウマチ、腰痛、神経痛、肩こり、生理不順、こしけなど婦人病
にも効果的である。
特にハルウコンには有効成分のクルクミンの量が数倍から数十倍
含まれていると言われ、幸いなことに中国から輸入されているウコンは
すべてハルウコンであるからその点からもお買い得である。
春ウコン

生薬 明日葉茶(あしたばちゃ) 薬用茶

「明日葉茶(あしたばちゃ)」
明日葉は関東、東海地方、紀伊半島などの温暖な
海岸地帯に生えるセリ科の多年草、明日葉の葉を用いる。  
成長が早く、葉を摘んでも明日になるとまた葉が
伸びだすからアシタバといわれる。
茹でて浸し物、和え物にする。
葉にはテオフィリン、イソクエルセチンのほか各種ビタミンが含まれる。
催乳、強精効果、高血圧、便秘効果が注目されている。
春から夏にかけて採取した若葉が最適である。
水洗い後、日に干して十分乾燥させる。
乾燥葉は手で細かく揉み砕き、
一つまみを茶漉しに入れ、熱湯を注ぐ。

明日葉茶(あしたばちゃ)

生薬 センブリ 薬用茶

「せんぶり茶」  
九〜十月頃、花の咲く時期に全草を採取し、
根元を水洗いして陰干しする。
この全草一本分を刻んでカップに入れ、熱湯を注ぎ数分後に飲む。
千回振り出してもまだ味が出るので千振(センブリ)と名前がついた。
漢方薬名を当薬(とうやく)という。
苦味成分としてはスエルチアマリンが知られている。
苦味健胃薬として、消化不良、食欲増進、胃けいれんなど消化器
の調子が悪いときに使われる。
価格も安価なので下記サイトから購入したほうが便利である。
せんぶり

生薬 紅花 薬用茶

「紅花茶(べにばな)」  
紅花一グラムをカップに入れ、熱湯百ミリリットルを注いだもの
を一回量とし、熱いうちに飲む。
一日三回飲むと良い。薬用にするのは花で橙色になったら採取するが、
普通は手に入りにくいので、下記から購入すると良い。
産前産後の回復、血行障害、冷え症、更年期障害などの婦人病によい。
紅花

生薬 枇杷葉 薬用茶

「枇杷茶」
枇杷葉を煎じて飲めばは暑気あたりにいいというので、
江戸時代から使われてきた。
甘草、肉桂を加えた清涼飲料水として喉の渇きを癒すのに使われた。
ビワはバラ科の常緑高木で、葉の質は厚くて硬く、
葉の裏にラシャ状の褐色の毛が密生している。
薬用にするのは、葉の裏面の毛を除いたもので生薬名枇杷葉という。
枇杷はお茶としてだけでなく、薬湯や薬酒にも利用されてきた。
枇杷葉

生薬 ハブ茶 薬用茶

「ハブ茶」
十月中旬頃、エビスグサ(別名ハブソウ)の種子を採取し、
日に干す。生薬として薬効を期待する場合は、
十〜十五グラムを水四百ミリで半量になるまで煎じ、
これを一日量として三回に分けて飲む。
便秘、便秘に伴う吹き出物や肌あれに効果的、
強壮、健胃、整腸、利尿作用がある。
ハブ草

生薬 ハトムギ 薬用茶 

「ハトムギ茶」
ハトムギは下記から仕入れ、フライパンでこげないように
あらかじめアルミホイルを敷いた上でからいりする。
一日量  としてカップ半量のハトムギに六百ミリの水を入れ、
三十分弱火で煮詰める。
一日数回飲む。美肌、疲労回復に良い。
便秘、神経痛、イボ取りに効く。
ハトムギ

生薬 タンポポ 薬用茶

「タンポポ茶」  
タンポポは全国に自生する多年草である。
長いものは地下四十〜五十センチにもなる。
途中でちぎれないように採取し、
タワシでよく洗って水気を取ってから二〜三ミリに細かく刻む。
ざるかござの上にできるだけ平らに伸ばして十分に乾燥させる。
湿気がこないように缶に入れて保存する。
タンポポの根にはステロール化合体、脂肪酸、糖質、
ビタミンなどが含まれている。
ほうろくに入れて、ややこげめがつく程度に炒って使う。
土瓶や急須の一掴み入れ熱湯をそそぎ二〜三分置いてから飲む。
また、ポットに入れて煮出し、少量のハチミツを加えて飲むと
コーヒ代わりになる。
戦時中はこれをコーヒ代わりのんだものだがもういやだという話
を聞いたことがある。
作るのが面倒な方は生薬・蒲公英根があり当店でも売っている。
タンポポ

生薬 薬用茶 センブリ

「センブリ茶」
手に入れた生薬をさらに十分乾燥させる。
この全草一本分を刻んでカップにいれ、
熱湯を注ぎ、蓋をして数分後に飲む。
苦味があるあいだは何回でも利用できる。
消化不良、食欲増進、胃痙攣など消化器の
調子の悪いときに利用できる。
二日酔いにも効果的である。

センブリ
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