中屋彦十郎薬局のブログ薬日記

漢方・生薬の専門店は中屋彦十郎薬局

2012年03月

生薬・樸そく(ぼくそく)の薬効

樸そく(ぼくそく)は新修本草に収載されている。
「十味敗毒湯」ではボクソクの代用として桜皮が使われた。
「基源」
ブナ科のカシワ、クヌギの枝または樹皮。
「産地」
日本、中国。
「成分」
タンニン、クエルチトリンなど。
「応用」
民間ではおけつ、解毒、抗炎症薬として用いられてきた。
「用法・用量」
煎剤、散剤。1日2〜5g。
樸そく(ぼくそく)


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生薬・北沙参(ほくしゃじん)の薬効

北沙参はセリ科のハマボウフウの根及び根茎を湯通しし、
外皮を取り除いて晒して乾燥調製したものである。
沙参には南北の二種類があり北は質が堅く、性は寒。
南は質は虚しているが力は微といわれる。
「基源」
セリ科のハマボウフウの根または根茎を乾燥したもの。
「産地」
日本各地(北海道、秋田、新潟、千葉、茨城などの各県)。
ハマボウフウはアジア各地の海岸砂地に広く分布する。
「成分」
精油。プソラレン、インペラトリン、ベルガプテンなどを含む。
「作用」
解熱、軽度の鎮痛作用。
「応用」
漢方では発汗、解熱、鎮痛の処方に配合される。
屠蘇散にも配合されている。
「処方例」
十味敗毒湯、清上防風湯、防風通聖散に防風の代用として使われる。
「用法・用量」
煎剤、散剤。1日1.2〜3.0g。
北沙参



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生薬・補骨脂(ほこつし)の薬効

補骨脂はインド原産で、インドから東南アジアに分布するマメ科の一年草、
オランダビユ(補骨脂)の成熟した果実(種子)を用いる。別名を破故紙、
婆固紙ともいわれる。果実は長さ5mmくらいの腎臓形で、果皮は種子
に付着し、種子には芳香がある。
中国(四川、河南、安徽省などを主産地)
「成分」
果実には精油、有機酸、配糖体。種子にはクマリン類のプソラレン、アンゲリシン、
フラボノイド類の、ババキン、ババキニンなど。
「薬用効果」
冠血管拡張作用、女性ホルモン様作用、抗菌作用などが知られている。
「漢方」
遺尿、頻尿、失精、インポテンツ、腰痛、倦怠感に。海馬補腎丸に配合されている。
白癜風(白班)、脱毛症に応用される。
通常は1日2〜3gを煎じる。
補骨脂はその薬効を表した名といわれる。中国では四川、河南などを主産地とします。
果実五ミリ位の腎臓形のもので、果皮は種子に付着し、種子には芳香がある。
果実には精油や有機酸 、配糖体、種子にはクマリン類のプソラレンやアンゲリシン 、
フラボノイド類のババキニン、カルコン類のババカルコンなどがふくまれ、
冠血管拡張作用や女性ホルモン様作用、抗菌作用などが知られている。
漢方では補陽薬の一つで、固精や縮尿の効能があり、遺尿や頻尿、
失精やインポテンツ、腰痛、倦怠感などの症状に使用する。海馬補腎丸、
ナンパオに海馬、人参などと配合される。
補骨脂

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生薬・防風の薬効

神農本草経上品に収載されている。刺身のつまや、正月の雑煮のあしらいに、
欠かせないのはないのはハマボウフウである。
起源 セリ科の多年草・ボウフウの根を用いる。 (関防風、東防風) 、
川防風、雲防風などの根。日本に輸入されるのは「関防風」である。
防風は日本には自生しておらず、日本では防風といえば海岸に自生している
ハマボウフウをさしているがハマボウフウはボウフウの代用品である。
真の防風は中国北部から東北部、モンゴルにかけて分布する
ボウフウの根を用いる。これを真防風と称する。
産地 関防風:中国 (東北諸省、内蒙古、河北、山西、山東省など) 。
川防風:中国 (四川、貴州) 。三.雲防風:中国 (雲南) 。
成分 クロモン類のデルトイン、5-O-メチルビサナミノール、
5-O-メチルビサナミノールグルコシド、シミフギン、シミフギングルコシド、
ハマウドール、ハマウドールグルコシドを含む。
薬理作用 解熱作用 (煎剤) 。
応用 発汗、解熱、鎮痛薬として、感冒、頭痛、発熱して無汗、関節痛、
四肢拘攣、破傷風などに応用する。
処方例 防風通聖散、釣藤散、桂枝加芍薬知母湯など。
用法・用量 煎剤、散剤、丸剤。1日2〜6グラム。
防風


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生薬・朴の実の薬効

日当たりの良い山地などに自生する。
落葉高木で、高さは20mにもなり幹は太く直立して、
葉は大きく長さ30cmになるものもあり朴葉(ほうば)としてよく知られている。
葉の上面は濃緑色、下面は白っぽい毛があり、質はやや肉厚、
枝先に集まって互生する。
7月頃枝先に花径15cmもある大型の花をつけ、花後、
長さ15cmほどの楕円形の大きな果実をつける。
これが朴の実(ほうのみ)である。
神農本草経の中品に収載されている。

起源 日本産はモクレン科のホオノキ (和厚朴) 。
中国産はカラホオ (川朴、湖北厚朴) 、またはその変種
(温朴、温州厚朴)の樹皮。日本市場では中国産の厚朴を「唐厚朴」と総称します。
産地 中国。川朴;四川省、湖北厚朴;湖北省、温州厚朴;浙江省、福建、湖南省。
日本(長野、福島、香川、鹿児島) 。
韓国
成分 精油、アルカロイド (マグノクラリン、マグノフロリンなど) 、
ジフェニール化合物 (マグノロール、ホーノキオールなど) を含む。

応用 朴の実(ほうのみ)は民間伝承として風邪、嘔吐、疝気などに用いられた
処方例 。
用法・用量 煎剤。1日1〜5グラム。
朴の実

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生薬・虻虫(ぼうちゅう)の薬効

虻虫(ぼうちゅう)は神農本草経の中品に収載されている。
「基源」
アブ科のアブ属の昆虫の雌成虫の全乾燥体が主である。
大型、中型、小型と種類がある。
「産地」
中国各地。
「成分」
脂肪、蛋白質など。
「作用」
血液凝固阻止および溶血作用(アルコールエキス、水エキス)。
「応用」
通経、駆おけつ薬、かっては月経閉止、堕胎に応用された。
「用法・用量」
煎剤、丸剤。1日1.5〜3グラム。妊産婦は禁忌。

http://www.kanpoyaku-nakaya.com/bouchu.html

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生薬、プランタゴ・オバタの薬効

プランタゴ・オバタの種子は食物センイを多く含み、お腹の中で水分を
吸収して膨れ、便としてスムーズに排出される。
プランタゴ・オバタはオオバコ科の植物で日本薬局方では、車前子の項に
類似生薬として収載されている。
日本で見られるオオバコとは種類が違い、主に種子あるいは種子の殻を使う。
粘液質を含み、形状が車前子よりさらに扁平で、用途も違う。
わが国では輸入して膨潤性の緩下薬として使用される。
主成分はヘミセルロースで水溶性、不溶性の両方が混在する食物繊維である。

プランタゴ・オバタ

生薬・藤木の薬効

藤のこぶというのは藤の木の途中にできるコブのようなもので、
虫に食われたところが異常に細胞分裂して
ふくれあがってしまう一種の植物のガンである。
新しいものには青みがあり、割ると中に小さな幼虫がいる。
藤のコブは昔からガンに効くといわれている。
これを実際に動物実験で確かめた研究機関もあり、
ガン細胞の成長がある程度抑えられることが確認された。
藤コブの成分は多糖体と考えられている。
民間では藤のコブ以外では菱実(ひしのみ)、訶子、ヨクイニン
を同量併せて煎じると良いといわれている。
特に食道ガン、胃ガンには効果があるという報告もある。
生存月数や延命効果もあるらしい。
またこの処方には副作用がなく食欲を増進させたり、
便通をよくしたりする効果もある。

藤木


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プアール茶

プアール茶
プアール茶はダイエットに利用される黒茶である。
製造工程で微生物を繁殖させて作る後発酵茶であり、さまざまに固めた固形茶や散茶がある。
独特の熟成された味わいと香りが特徴といえる。
プアール茶

生薬・檳榔子(びんろうじ)の薬効

檳榔子(びんろうじ)は名医別録に檳榔として収載されている。
古くはいろいろな檳榔があったが今は一種が利用されている。
「基源」
ヤシ科のビンロウヤシの成熟種子である。果皮は大腹皮として薬用とされる。
種子は長さ3cmくらいのおむすび型をしており、表面に網目の模様がある。
東南アジアの諸国ではビンロウの未熟な果実
の胚乳を縦に割り、石灰をまぶし、ときに阿仙薬や甘草などと混ぜて
キンマの葉で包んだものをチューインガムのように
噛む習慣がある。口の中が真っ赤になり、麻酔的な作用があり、爽快な気分になる。
「産地」
東南アジア(主にインドネシア)。
「成分」
アルカロイド0.3〜0.7パーセント(主成分はアレコリン、アレカイジン、
アレコリジン、グバシンなど)ステロイド、タンニン、
没食子酸、脂質15%、アミノ酸など。
「作用」
副交感神経興奮作用、中枢興奮作用、平滑筋収縮作用粘液、血圧降下作用。
「応用」
健胃、駆虫薬として、消化機能が低下した状態のときや腸内異常発酵のときに用いる。
「処方例」
女神散。
「用法・用量」
煎剤、散剤、丸剤。1日2〜4g。
檳榔子(びんろうじ)

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生薬・枇杷葉の薬効

江戸時代、天秤棒で荷を肩にした枇杷葉湯売りが、夏の町を流し歩いていたという。
それは渇をいやすだけでなく、暑気あたり、下痢止めの薬でもあった。
枇杷葉に肉桂や甘草など七味を加えて煎じたのが枇杷葉湯で江戸の
夏の風物詩であったという。

起源 バラ科のビワの葉を乾燥したもの。一般に細かく刻まれて市販される。
中国では江蘇省のものを「蘇枇葉」、広東省のものを「広枇葉」と称している。
中国から渡来したといわれる。高い木で10メートルに近い。
葉の質は厚くて硬く、長さ15〜20cm、幅3〜5cmの楕円形。
葉の裏には褐色の毛が密生している。秋から冬にかけて芳香性
の白い花を開く。果実は4〜5cmの卵形で、初夏になると橙色に熟す。
和名のビワは葉や果実が枇杷ににているから名ずけられたとか。
産地 日本(四国) 、中国 (広東、広西、江蘇、浙江省に主産主産し、
江蘇省が産量最大。広東省が品質最良である。
成分 トリテルペノイドのウルソール酸、オレアノール酸、精油 0.04〜0.10%、
アミグダリン、有機酸を含有する。
薬理作用 抗菌 (煎液、黄色ブドウ球菌) 。
応用 鎮咳、去痰、利尿、健胃、鎮嘔薬として、久しい咳、暑気あたり、
浮腫などに用いる。また民間的に皮膚炎やあせもに葉を煎じた汁で湿布する。
浴湯料としても用いられる。
処方例 辛夷清肺湯など。
用法・用量 煎剤、丸剤、散剤。1日1.5〜3.0グラム。
枇杷葉
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生薬・百部根(びゃくぶこん)の薬効

百部は中国原産の多年草で、江戸時代に日本へ移入され、
以来各地で栽培されている。
百部の茎ははじめ直立するが、長く伸びて他物にからみつき、
0.6〜1.5mになる。
タマビャクブも茎がつる性で長く伸び5mに達する。
いずれも根を薬用とするが、紡錘状に肥大し、多数叢生する。
この根を百部根と言っている。
「成分」
ビャクブにはアルカロイド(ステモニン、ステモニダインなど)
タマビャクブにはアルカロイド(ステモニンなど)
「作用」
殺菌作用、殺虫作用。有毒。
「応用」
咳、風邪に内服する。疥癬虫、湿疹などに外用する。
シラミ、トリコモナス、疥癬などには煎じ液を外用として使う。
かって日本では「しらみひも」といってこの百部の茎を縫いこみ
シラミやノミの予防に用いた。
「用法・用量」
1日3〜8g。
百部根(びゃくぶこん)

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生薬・白薇(びゃくぶ)の薬効

白薇は神農本草経の中品に収載」されている。
その根が微細で表面が白いのでなずけられた。
「基源」
ガガイモ科のフナバラソウの根を乾燥したもの。
「産地」
中国(安徽、湖北、四川、江蘇、福建、甘粛省など)。
「成分」
シナンコール。強心配糖体物質。
「用途」
解熱、利尿薬として、熱病の中期から末期の症状に用いる。
「薬性」
苦、寒。
「薬能」
当帰、人参、甘草などと用いる。滋養薬として病気の末期に用いる。
「用法・用量」
3〜9g。
白薇

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生薬・扁豆(白扁豆;びゃくへんず)の薬効

扁豆(白扁豆;びゃくへんず)は名医別録に収載されている。
黒白二種あり、くすりには白扁豆を用いる。性質は温である。
「基源」
マメ科のフジマメ(インゲンマメ)の成熟種子を乾燥したもの。
熱帯アフリカ原産で、世界各地で栽培されている。
日本には承応3年(1654年)に隠元禅師が伝えたといわれている。
「産地」
中国各地(安徽、湖南、河南、山西省など)に多産する。
「成分」
蛋白質12.7%、脂肪1.7%、炭水化物57%、その他。ビタミンA,
アルカロイド反応あり。
「薬用」
脾胃を補う滋養として民間では慢性下痢、二日酔いの嘔吐、婦人の
帯下に応用する。
「用途」
民間療法として健胃、解毒薬として脾胃虚弱、嘔吐、酒毒を解すといわれる。
扁豆(白扁豆;びゃくへんず)

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生薬・ペパーミントの薬効

ペパーミントはヨーッパ原産のシソ科の多年草で、世界各地で栽培
されている。
日本ではセイヨハッカといわれ、葉を香料代わりにしたり、お茶やガムにも
利用される。
乾燥させた全草は健胃作用、末梢血管拡張作用があるといわれ、
発汗作用もある。
飲めば冷やす作用があるので、風邪を引いたときなどには有効である。
ミントテイーにして飲むと精神的な疲労やヒステリーに効果的とか。
ペパーミントにはメントール、タンニン、フラボノイド、トコフェロール、
苦味成分などが確認されている。
ペパーミントから抽出した精油5〜6滴を女性の足裏に塗りマッサージすると
媚薬効果があるとか。
ペパーミント image439[1]

生薬・紅更紗(べにさらさ)の薬効

紅更紗(べにさらさ)は
本州北部から北海道に分布するマメ科の多年草、
エゾノレンリソウの全草を用いる。
草原の湿地帯に生え高さ1m位になる。
レンリソウとは小葉が対生する様子を表している。
全草にケンフェロール、フラボノイド配糖体が含まれる。
利尿作用や腎臓に対する効果、婦人血の道にも利用される。
糖尿病に対し血糖降下作用があるというので民間では利用されている。
紅更紗(べにさらさ)
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生薬・別甲(べつこう)の薬効

別甲(べっこう)は鼈甲、土別甲とも呼ばれる。
「基源」
スッポン科のスッポンおよびシナスッポンの背および腹の甲羅を用いる。
一般的にが背の甲羅が使用される。背甲を煎じ詰めたニカワは別甲膠といわれる。
スッポンは淡水に生息し、背甲は淡い灰緑色の楕円形で亀甲がなくて中央が突起し、
口は長く吻状に突き出している。
鼈甲細工に用いるのはウミガメ科のタイマイの甲羅である。
「産地」
中国、日本。
「成分」
「薬理作用」
強精食としてスッポン料理に利用される。肉はスッポンなべ、卵巣は吸い物に。
滋養強壮には生血、生肝なども利用される。結核などの陰虚の発熱はマラリヤなど
の肝脾腫、腹部腫瘤にも。
虚熱による寝汗、熱病による痙攣やひきつけに併用される。つまり、虚熱を改善
するということか。
「類似生薬」
亀板;補血、止血や補腎、強筋骨にも良い。
「応用」
スッポン料理;水魚枸杞湯
枸杞子、当帰、山薬、黄耆とともに煮てスープを作る。
別甲は土別甲とも呼ばれる。
別甲(べっこう)
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生薬・藤木の薬効

藤のこぶというのは藤の木の途中にできるコブのようなもので、
虫に食われたところが異常に細胞分裂して
ふくれあがってしまう一種の植物のガンである。
新しいものには青みがあり、割ると中に小さな幼虫がいる。
藤のコブは昔からガンに効くといわれている。
これを実際に動物実験で確かめた研究機関もあり、
ガン細胞の成長がある程度抑えられることが確認された。
藤コブの成分は多糖体と考えられている。
民間では藤のコブ以外では菱実(ひしのみ)、訶子、ヨクイニン
を同量併せて煎じると良いといわれている。
特に食道ガン、胃ガンには効果があるという報告もある。
生存月数や延命効果もあるらしい。
またこの処方には副作用がなく食欲を増進させたり、
便通をよくしたりする効果もある。
藤木

生薬・ブルーベリーの薬効

ブルーベリーは北アメリカ原産の落葉低木で、樹高1〜2mになる。
晩春に白い花を多数つけ、夏に結実する。
小さな果実は扁平な球形で、白粉をつけた黒〜淡青色である。
ビタミンCを多く含み、生食できるし、多くはジャム、シロップ、ワイン、
洋菓子の材料に。
便通をよくする。果実酒にも利用できる。果実酒をつくるには
ブルーベリー200g、ホワイトリカー1.8リットル、
甘味料(氷砂糖)200gを用意し冷暗所で2〜3ケ月保存する。
ブルーベリー

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生薬・プランタゴオバタの薬効

プランタゴ・オバタの種子は食物センイを多く含み、お腹の中で
水分を吸収して膨れ、
便としてスムーズに排出される。
プランタゴ・オバタはオオバコ科の植物で日本薬局方では、車前子の
項に類似生薬として収載されている。
日本で見られるオオバコとは種類が違い、主に種子あるいは種子の殻を使う。
粘液質を含み、形状が車前子よりさらに扁平で、用途も違う。
わが国では輸入して膨潤性の緩下薬として使用される。
主成分はヘミセルロースで水溶性、不溶性の両方が混在する
食物繊維である。
プランタゴオバタ

中屋のプラセンタ

神秘のパワー!  
中屋のプラセンタはかって藩政時代に加賀藩金沢を中心に広く飲まれていました。
プラセンタとは哺乳動物の胎盤のことです。
哺乳動物の母親が妊娠すると、子宮内に胎盤が作られます。
胎盤は胎児と母体をつなぎ、血液、酸素、栄養などの補給から老廃物や炭酸ガスの排出まで
胎児が成長するのに必要なすべての機能を行います。
さらにホルモンを分泌するほか、毒物など無用な物質の侵入から胎児を守る役目を果たしています。
このような胎盤の持つ神秘的な力は古くから知られており、加賀藩の秘薬(元金沢大学教授故三浦孝次著)にも
胎盤配合の混元丹として広く紹介されていました。
もともと胎盤とは混元(こんげん)とか、紫河車、人胞、胞衣とも呼ばれていました。
江戸時代は人の胎盤を原料にしていました、しかし現代では衛生面と原料の確保の観点から人胎盤は
認められていません。

中屋のプラセンタ
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生薬・伏龍肝(ぶくりゅうかん)の薬効

伏龍肝は名医別録の下品に収載されている。
「基源」
伏龍肝は黄土で作った竈(かまど)の中央の焼けた土で、
赤紫色多孔質のものである。
吉益東洞、村井椿寿は土器を焼いて代用にしうるとし、
粘土を赤熱したものであれば伏龍肝の代用になると思われる。
伏龍肝は中国の黄土地帯の竈の土であり、普通の粘土では
効果は劣るのではないか。
「産地」
中国(華北)
「成分」
AL2O3、SiO2,Fe2O3,MgO、アルカリなど。
「作用」
瀉下、解毒、利尿。
「応用」
鎮嘔、収斂、止血薬。
「用法・用量」
煎剤。1日5〜15g。
伏龍肝(ぶくりゅうかん)
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生薬・茯神(ぶくしん)の薬効

茯神(ぶくしん)
はサルノコシカケ科・マツホドの菌核の茯苓のうちでマツの
根を抱いたものを茯神といっている。
抱かれた松の根の部分は茯神木といっている。
茯神は茯苓と効能、効果はほぼ同じであるが安神作用は
茯苓より優れているともいわれる。
中国では鎮静作用が報告されている。
茯神(ぶくしん)

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生薬・茯苓(ぶくりょう)の薬効

茯苓は神農本草経上品に収載されている。
サルノコシカケ科のマツホドの菌核をそのまま乾燥したもの。
または菌核の外層をほとんど剥いで、数個に分割または輪きりにしたもの。
この菌はマツ属植物の根に寄生し、通常伐採後3〜4年を経た樹などの根
の周囲に不定形塊状の菌核を形成する。しかし生きた樹の根にも菌核が
形成されることがある。
産地 中国 (雲南、安徽、河南、湖北、湖南省など) 。日本、韓国、雲南省産の
天然品は「雲茯苓」または「雲茯」と称され、内部が純白で品質最良である。
成分 β-13グルカンの多糖体パキマンが主成分である。このほかトリペノイド
のパキミ酸、エブリコ酸、デヒドロエブリコ酸、アセチルデヒドロツムロス酸など。
ステロールのエルゴステロールを含有する。
薬理作用 血糖低下作用 (水エキス、アルコールエキス) 。
応用 利尿、健胃、鎮静薬として、排尿異常による浮腫、頻尿、めまい、
心悸亢進、胃内停水、筋肉の間代性痙攣などに応用する。
処方例 五苓散、苓桂朮甘湯、桂枝茯苓丸、茯苓飲、小半夏加茯苓湯など。
用法・用量 煎剤、散剤、丸剤。1日3〜6グラム。
茯苓

生薬・覆盆子(ふくぼんし)の薬効

覆盆子は名医別録の上品に収載されている。
果実の形が伏せた盆に似ているところから覆盆子の名があるといわれる。
「基源」
1)中国産;バラ科のゴショイチゴの未成熟果実(偽果)の乾燥品である。
2)韓国産:バラ科のクマイチゴおよびトックリイチゴの未成熟果実の乾燥品。
「産地」
中国(湖北、福建、四川、安徽省などに主産)。韓国。
「成分」
有機酸類、糖類、トリテルペンのアペンジ酸、そのほかエラグ酸、βーシトステロール、
テリロシド、カロチンなど。またビタミンA物質、ビタミンCを含む。
「作用」
抗菌作用、エストロゲン類似作用(煎剤)。
「応用」
強壮、強精薬として、遺精、遺尿、インポテンツ、小便頻数、虚労などに応用する。
「薬性」
甘、酸。微温。
「用法・用量」
煎剤、丸剤、散剤、膏剤など。
覆盆子
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生薬・浮萍草(ふひょうそう)の薬効

浮萍草(ふひょうそう)とはウキクサのことである。
日本各地をはじめ世界中の温帯、熱帯に分布し、
沼や池、水田などの水面に浮かぶ水草、ウキクサ科のウキクサや
コウキクサの全草を用いる。
成分には酢酸カリウムや塩化カリウム、ヨウ素、臭素などが含まれ、
強心作用、解熱作用が知られている。
漢方では発汗は麻黄にまさり行水は通草より捷いともいわれる。
麻疹、風疹、蕁麻疹にいいともいわれる。皮膚掻痒症にいいとか
利尿作用があるともいわれる。
常用量、1日3〜5g。煎剤。
浮萍草(ふひょうそう)
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生薬・仏手柑(ぶっしゅかん)の薬効

仏手柑(ぶっしゅかん)はインド原産のミカン科の常緑低木、
ブッシュカンの果実を用いる。シトロン一種であるが果実は先が
5〜10本に指状に別れ、その特異な形のために仏手柑と呼ばれる。
日本には江戸時代に中国から沖縄を経て伝えられ、和歌山県では
栽培用として観賞されている。
果実には精油のほかヘスペリジン、リメッチン、ジオスミンなどが含まれ、
腸管運動の抑制や鎮痙作用があるといわれる。
漢方では胃痛、脇腹痛、嘔吐、咳に用いられたりした。
仏手柑(ぶっしゅかん)
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生薬・藤木(ふじき)の薬効

藤のこぶというのは藤の木の途中にできるコブのようなもので、
虫に食われたところが異常に細胞分裂して
ふくれあがってしまう一種の植物のガンである。
新しいものには青みがあり、割ると中に小さな幼虫がいる。
藤のコブは昔からガンに効くといわれている。
これを実際に動物実験で確かめた研究機関もあり、
ガン細胞の成長がある程度抑えられることが確認された。
藤コブの成分は多糖体と考えられている。
民間では藤のコブ以外では菱実(ひしのみ)、訶子、ヨクイニン
を同量併せて煎じると良いといわれている。
特に食道ガン、胃ガンには効果があるという報告もある。
生存月数や延命効果もあるらしい。
またこの処方には副作用がなく食欲を増進させたり、便通
をよくしたりする効果もある。
藤木(ふじき)
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