中屋彦十郎薬局のブログ薬日記

漢方・生薬の専門店は中屋彦十郎薬局

2012年01月

生薬・びゃくしの薬効

びゃくしは神農本草経の中品に収載され、別名を「芳香」ともよばれる。
日本産:せり科のヨロイグサの根を乾燥したもの。
中国産:一般にセリ科のカラビャクシの根を乾燥し、
ヒゲ根を去って調製したもので「こう白し」と称する。
産地 日本産:日本:北海道、奈良県など。
中国産:中国:四川、、河南、河北、淅江、福建省。
成分 フロクマリン類 (ビャクアングリコール、インペラトリン、
オキシペウセダニンなど) を含む。
薬理作用 鎮静 (煎液) 。中枢性昇圧。呼吸運動促進 (エーテルエキス) 。
抗菌 (赤痢菌、チフス菌、グラム陽性菌、ヒト型結核菌)
応用 鎮静、鎮痛、排膿薬として、風湿を散ずる効があり、
頭痛、牙痛、婦人の血の道症に応用する。
処方例 荊芥連翹湯、清上防風湯、五積散、疎経活血湯など。
用法・用量 煎剤、丸剤、散剤。1日1〜3g。
びゃくし

生薬・百合(びゃくごう)の薬効

百合(びゃくごう)は神農本草経の中品に収載されている。
「基源」
オニユリは日本、朝鮮、中国に広く分布し、ヤマユリは本州の中部以北と北海道の一部。
テッポウユリは鹿児島、沖縄から中国南部の貴州、広東省に分布する。いずれも地下に大型の鱗形を持つ多年草で、ヤマユリの鱗形
は10cm、その他は5〜8cmである。
鱗形の鱗片葉を百合(びゃくごう)といっている。
「産地」
中国、せっこう省、湖南、江蘇、四川、安徽省など。
「成分」
デンプン、蛋白質、脂肪などのほか微量のアルカロイド。
「応用」
滋養強壮、消炎、鎮咳、利尿、鎮静に利用される。
「処方例」
辛夷清肺湯、百合知母湯。
「用法・用量」
煎剤、ユリ根は煮て食する。1日9〜30g。
百合(びゃくごう)

生薬・白及(びゃくきゅう)の薬効

白及は関東以西の西日本、朝鮮、中国、台湾などに分布する
ラン科の多年草、シランの球茎。
日本には奈良時代に渡来したといわれ、紫蘭の通り紅紫色の花が咲き、
観賞用に栽培されている。
花は蘭茶として利用されることで知られている。
カタツムリのような偏圧球形の球茎が数個連なっている。
この球茎を蒸したり、湯通しした後で乾燥する。
「成分」
多糖体、ブレテイラグルコマンナン、デンプン。
「効果」
漢方では補肺、止血、生肌の効果があるとされ利用される。
粉末にして飲んだほうが効果あるとも言われる。
「薬性」
苦、甘、渋、微寒。
「用法・用量」
粉、煎剤。通常は1日5〜10g。
白及(びゃくきゅう)

生薬・白きょう蚕(びゃっきょうさん)の薬効

白きょう蚕(びゃっきょうさん)は神農本草経の中品に収載されている。
「基源」
カイコガ科のカイコの幼虫が、白きょう蚕菌の感染により、白きょう病で硬直死した乾燥虫体。「おしゃり」とも呼ばれる。
「産地」
中国(江蘇、四川、広東など)、韓国、日本(長野、四国地方)。
「応用」
鎮痙、鎮痛薬として、小児痙攣、扁桃炎、頭痛、歯痛のほか、中風による言語障害、半身不随などに内服する。
外用としては湿疹、潰瘍などの皮膚病の瘢痕を消すのに用いられる。
「用法・用量」
煎剤、丸剤、散剤。1日1.5〜3.0g。
白きょう蚕(びゃっきょうさん.)

生薬・ヒハツの薬効

ヒハツは開宝本草に収載されている。
「基源」
コショウ科のヒハツの未成熟果穂の乾燥品である。
「産地」
中国(雲南、海南)、インドネシア、ベトナム、タイ、ミャンマー、
インド北部、ネパールなどに産する。
「成分」
アルカロイドのピペリン、カビシン、ペパーロングミンなど。精油0.1%も含む。
「作用」
抗菌作用。
「応用」
民間的に健胃、鎮痛、止瀉薬として頭痛、歯痛、下痢、嘔吐などに利用されている。
「用法・用量」
煎剤、丸剤、浸剤、散剤など。1日1.5〜3g。
ヒハツ

生薬・一つ葉の薬効

一つ葉は石韋(せきい)のことである。
神農本草経の中品に収載されている。
過去には利尿、治淋薬として用いられたことがある。
石の上に蔓延して葉がはえ、石の皮のように見えるので石韋となずけられた。
「基源」
日本の関東以南および朝鮮半島や台湾、中国南部、インドシナに分布する
ウラボシ科の常緑植物
、ヒトツバなどの同属植物の葉を用いる。
ヒトツバは暖地の乾燥した岩や樹に群生し、普通にみられる常緑のシダである。
「成分」
配糖体、フラボノイド、サポニンなど。
「薬味、薬性」
苦、平。
「作用」
清熱、利水、治淋の効果があるとされた。
「応用」
淋病、血尿、腎炎、気管支炎などに利用された。
石韋根(せきいこん)の粉末は止血薬としても利用される。
一つ葉

生薬・菱実の薬効

「名医別録」の中品に菱実として記載されている。
「基源」
一年生草本の水性植物、ヒシ科のヒシ、または同属植物の
成熟果実を乾燥したもの。
東南アジア各地に分布する。
「産地」
中国、日本、韓国に産する。
「成分」
ステロール類が見つけられている。
「応用」
滋養強壮、解熱薬として用いられている。
民間的に抗がん作用があるというので注目されている。
「用法・用量」
種子をやいたり、ゆでたりして用いる。
1日5〜15g。(民間で抗がんで用いる場合は1日30〜40g。)
藤瘤、訶子、ヨクイニンを配合したWTTCが胃がんなどの
再発防止や手術不能の場合に飲まれているようである。
菱実

生薬・菱実(りょうじつ)の薬効

菱実(りょうじつ)は「名医別録」の中品に菱実として記載されている。
「基源」
一年生草本の水性植物、ヒシ科のヒシ、または同属植物の
成熟果実を乾燥したもの。
東南アジア各地に分布する。
「産地」
中国、日本、韓国に産する。
「成分」
ステロール類が見つけられている。
「応用」
滋養強壮、解熱薬として用いられている。
民間的に抗がん作用があるというので注目されている。
「用法・用量」
種子をやいたり、ゆでたりして用いる。
1日5〜15g。(民間で抗がんで用いる場合は1日30〜40g。)
藤瘤、訶子、ヨクイニンを配合したWTTCが胃がんなどの
再発防止や手術不能の場合に飲まれているようである。
菱実(りょうじつ)

生薬・彼岸花根(ひがんばなこん)の薬効

彼岸花根(ひがんばなこん)
鱗茎を生薬名で石蒜(せきさん)といっている。
日本の本州以南、中国の温帯に広く分布するヒガンバナ科の多年草で、
ヒガンバナの鱗茎をもちいる。
9月下旬、秋の彼岸頃に鮮やかな赤い花をつけるので彼岸花と呼ばれ、
赤い花を意味する曼珠沙華(マンジュシャゲ)という別名もある。
有毒植物であり、かっては鱗茎をすりつぶして水にさらし、毒抜きをすると
食べられるため救荒食物として利用されてきた。
ヒガンバナの鱗茎にはリコリン、ホモリコリン、ガランタミンなどのアルカロイド
が含まれ、誤って食べると、
嘔吐、下痢、流涎、神経麻痺などが起こる。
石蒜は去痰、利尿、解毒、催吐薬として用いられてきた。民間では生の鱗茎
をすりおろし、足の裏に貼って浮腫を取るのに用いたり、
乳房炎、乳腺炎、各種はれもの、いんきん、ぜにたむし、などの患部に貼付した。
成分のうちリコリンはアメーバ赤痢治療薬ジヒドロリコリンの製造原料となり、
ガランタミンは小児麻痺や筋無力症などによる運動麻痺
の治療に用いられる。
リコリンは強い嘔吐作用があり、、ジヒドロリコリンは催吐作用があるので、
毒性が強い。
何か他の毒物を飲み込んでしまった時に救急的に吐き出させる必要があるとき
に新鮮な鱗茎1〜3gを使うほかは
家庭ではむやみに用いてはならない。
この毒性のために縁起の悪い花として忌み嫌われている。
彼岸花根(ひがんばなこん)

生薬・ひかいの薬効

ひかいとはオニドコロのことである。
日本各地、中国などに野生する多年生のつる性草本である。
根茎は太く、不規則に分枝し、地中を横に伸びる。
茎は細く、他物にまきついて2m以上になる。
肥厚した根茎を「ひかい」といい、消炎、利尿薬としてリュウマチ、
膝、腰の痛みなどに用いられてきた。
成分はステロイドサポニンである。
ひかい

生薬・反鼻(はんぴ)の薬効

反鼻(はんぴ)は天然の赤まむしを捕獲し、加熱処理し、天日乾燥して
そのまま粉末にした真正のものです。
天然100%の純正です。
栄養補給、疲れたときや、体のだるいときに、ハチミツや水飴
に混ぜて飲むとニオイも無くおいしく飲めます。
特に精泉ビンビン液や絶倫粉液と併用するとかつてないほどの力がでます
「反鼻 (はんぴ) 」 とはマムシの内臓を取り除いたものである。
マムシは沖縄を除く日本各地に生息している。全長は六十センチくらいで、
胴が太く、頭は大きい三角形で、扁平なのが特徴である。
上顎の前端に管牙を持ち、鼠やトカゲを食う。
マムシの毒は血液毒であるが、余り強くはない。命にかかわることは少ない。
主な成分はアミノ酸、脂肪、コレステロールなどで、
卵白 アルブミンより栄養価は高く、乳酸菌の増殖作用も認められている。
反鼻を配合した処方には赤小豆湯や伯州散がある。
滋養強壮にアルコール浸出液として内服したり、排膿に外用されてきた。
一般的には精力剤として利用されたが、黒焼きにして外用に使われてきた。
マムシは内臓を除いた全体を使用する。体長50cm前後で、
全体は褐色から黒褐色で円形の斑紋がずれて並んでいる。
ハブ、ヒメハブ、アオハブもマムシと言っている。日本では滋賀県、
九州南部が産地として知られている。
皮付きのまま内臓を除いて蒸し焼きにしたものを「マムシの姿焼き」と
称している。
マムシのへび毒は血液毒成分と神経毒成分が含まれているので
咬まれると毒になるが、内服しても全く心配いらない。
むしろ昔から滋養・強壮剤として用いられてきた。ドリンク剤にもよく配合されている。
反鼻(はんぴ)

生薬・板藍根(ばんらんこん)の薬効

板藍根(ばんらんこん)はアブラナ科のホソバタイセイ、タイセイ、
キツネノマゴ科のリュウキュウアイの根茎や根を用いる。
葉と枝は大青葉、精製された藍色の色素は青黛という生薬である。
ホソバタイセイはヨーロッパ、南西アジア、タイセイは中国が原産である。
これらの植物はインジゴを含み、世界各地で藍色の染料として用いられた。
抗菌作用、抗ウイルス作用があるといわれる。
感染性熱性疾患、脳炎、髄膜炎、丹毒、肺炎などに用いられてきた。
板藍根(ばんらんこん)

生薬・胖大海(ばんたいかい)の薬効

胖大海(ばんたいかい)は別名を大海子ともいわれる。
インドから東南アジアにかけての熱帯に分布する
アオギリ科の落葉高木、バンタイカイの種子を用いる。
ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシアなどで産するが、
ベトナム産の品質がもっとも良いとされている。
乾燥した種子は長さ2〜3cm、直径1〜1.5cmの楕円形
で表面には細かい不規則な皺がある。
水に浸すと大きく膨らんで海綿状になるので胖大海の名がある。
中国から輸入され、サシミのつまに利用されるのは莫大海と呼ばれる。
種子の外層には多量の粘液質のバッソリン、果皮には、
ガラクトース、アラビノース、ペントースなどの糖が含まれる。
食べると腸の内容物を増大させるので緩下作用が知られている。
民間伝承では降圧、鎮痛、利尿を目的に使われている。
胖大海(ばんたいかい)

生薬・半枝蓮(はんしれん)の薬効

●半枝蓮(はんしれん)
「基源」
中国の江蘇省、江西省、福建省、広西省あたりの民間薬シソ科
のスクテラリア・バルバータ(半枝蓮)の全草を乾燥
したものである。
コガネバナやタツナミソウの近縁植物である。
「産地」
中国
「成分」
フラボン類のステラレイン、スクテラリン、カルタミジン、イソカルタミジン、
その他のステロール類および微量の
アルカロイドを含む。
「薬理作用」
急性顆粒型白血病細胞抑制作用(水エキス)
「臨床応用」
解熱、解毒、鎮痛、止血、抗炎症薬として、打ち身、外傷、肝炎、
肝硬変症、吐血、諸出血に応用する。
近年、中国で食道ガンや肺ガンにたいしてある程度の効果があること
が発表されている。
半枝蓮(はんしれん)

生薬・半夏(はんげ)の薬効

半夏は神農本草経の下品に収載されている
サトイモ科のカラスビシャクの根茎の外皮を除去し乾燥したもの。
中国産の商品中にはまれにP.pedatisecta SCHOTTの根茎が
混入されたことがある。大玉半夏はオオハンゲの根茎もしくは
テンナンショウ属の根茎であるが、その起源種は未詳である。
産地 中国 (四川、湖北、河南、安徽、江蘇、浙江省など) 、韓国、
北朝鮮など。中国四川省産が産量最大で品質も良好といわれている。
カラスビシヤクは日本にも多く野生しているが、日本産のものは
殆ど市場にでない。近年栽培化がおこなわれつつあるが、
現在輸入されているものは中国産のものである。
成分 フェノール類のホモゲンチシン酸、ホモゲンチシン酸配糖体、
34-ジヒドロキシベンツアルデヒドなど、アルカロイドのエフェドリン、
アミノ酸、糖類、デンプンなどを含有する。
薬理作用 制吐 (煎液) 。唾液分泌 (煎液;初期に増加、後期に減少) 。
鎮咳 (煎液) 。胃潰瘍抑制 (水エキス) 。抗炎症 (水エキス) 。
応用 鎮嘔、鎮吐、鎮静、去痰薬として、胃内停水があって、
その上逆による悪心、嘔吐、咳嗽、心悸、目眩、頭痛、急性胃カタル、
咽喉腫痛、妊娠悪阻、不眠症などに応用する
半夏

生薬・蕃果(ばんか)の薬効

蕃果は蕃石榴とも呼ばれているのはザクロに似ているから。
「基源」
フトモモ科のバンジロウ(グアバ)の未熟果実を乾燥し、その果皮を丸切りまたは刻んだもの。
「産地」
フィリピンや台湾、中国で栽培されている。
「成分」
ステロイド類のβーシトステロールやケルセチン、没食子酸、エラグ酸、ビタミンCを含む。
さらにラムノース、キシロースなど。
「作用」
民間的には血糖降下作用があるという。
「応用」
止瀉薬として下痢に応用される。
「用法・用量」
煎剤。1日2〜3g。
蕃果

生薬・春ウコンの薬効

春ウコンは唐代の新修本草に収載されている。
「基源」
ショウガ科のウコンの根茎。中国では姜黄(きょうおう)といっている。
「産地」
インド、東南アジア、中国南部など。
「成分」
精油(1.5〜5.5%、主成分はターメロンなど)、クルクミン(0.3%)、パラクマロイルフェルオイルメタン、ジパラクマロフィルメタンなどを含む。
「薬理作用」
唾液分泌と胃運動亢進(精油)。胆汁分泌・排出の促進(クルクミン、ターメロン、シネオール)。
「応用」
利胆、芳香性健胃薬として、肝臓炎、胆道炎、胆石症、カタル性黄疸などに用い、また止血、通経薬として、吐血、尿血、経閉痛、胸脇部の痛み、腹痛などに
応用する。
「処方例」
健胃薬として家庭薬製剤に配合される。中黄膏など。
「用法・用量」
煎剤、散剤、丸剤、ハップ剤。1日3〜10g。

春うこんは沖縄などに産出されるが、キョウオウの塊根である。
春ウコン

生薬・浜防風(はまぼうふう)の薬効

浜防風の名は中国の本草書にはない。
「基源」
セリ科のハマボウフウの根または根茎を乾燥したもの。
「産地」
日本各地(北海道、秋田、新潟、千葉、茨城などの各県)。ハマボウフウはアジア各地の海岸砂地に広く分布する。
「成分」
精油。プソラレン、インペラトリン、ベルガプテンなどを含む。
「作用」
解熱、軽度の鎮痛作用。
「応用」
漢方では発汗、解熱、鎮痛の処方に配合される。
屠蘇散にも配合されている。
「処方例」
十味敗毒湯、清上防風湯、防風通聖散に防風の代用として使われる。
「用法・用量」
煎剤、散剤。1日1.2〜3.0g。
浜防風

生薬・浜千舎(はまじしゃ)の薬効

浜千舎は太平洋諸国の海岸に自生し、日本でも北海道南部から
九州の海岸地帯に自生している。
食用野菜としても知られている。
多肉質の多年草で、葉と茎は緑色、全体に粒状の突起があり、
ややざらつく。
茎ははじめ地を這い、やや斜上して長さ40〜80cm。
花期の全草を採り、風乾したものを蕃杏(ばんきょう、ハマジシャ)
と呼び、清熱解毒薬、消炎解毒薬とする。
日本の民間薬として胃がんに効くといわれたことがある。
全草には鉄分、ビタミンA,B、レシチンなどに富んでいる。
抗菌性の成分テトラゴニンもみつけられている。
サポニン様物質を含んでいるが、毒性は極めて少ないので、
食用とされる。
通常は1日10〜15gを煎じる。
浜千舎

生薬・ハブ草の薬効

ハブ草は生薬名を望江南(ぼうこうなん)といわれ救荒本草に収載されている。
熱帯アメリカ原産のマメ科の一年草、ハブソウの茎葉を用いる。
日本には江戸時代に渡来し、小笠原や沖縄では野生化している。
日本では種子を望江南といっている。
マムシにかまれたときに葉の汁を擦り込むといいというので
ハブソウの名がある。
もともとはこの種子を焙ったものをハブ茶と称していたが、現在では
エビスグサの種子をハブ茶として用いている。
全草にエモジン、フィスチオン、クリソファノール、クエルセチンなどの
成分が含まれる。
健胃、瀉下作用があるらしい。
民間で結膜炎や便秘症に使われている。
ハブ草

生薬・ハブの薬効

脊椎動物門、爬虫綱、トカゲ目のクサリヘビ科のハブ、
ヒメハブ、アオハブの内臓を取り出し皮を剥いで長く伸ばし
乾燥したもの。または蒸し焼きにしたもの。
「産地」
韓国、中国、日本。
「成分」
脂肪酸、タウリン、コレステロール、アミノ酸、ビタミン類。
「作用」
血圧降下、体重増加作用があるといわれる。
「応用」
強壮、興奮薬、粉末または黒焼きとする。
ハブ

生薬・バナバ茶の薬効

バナバはミソハギ科の常緑高木で、フィリピン、インドネシア、
タイ、インドなど熱帯、亜熱帯に広く分布している落葉樹である。
和名はオオバナサルスベリ。バナバは高さ5〜20mに達し、
その直径25cm余りの楕円形で肉厚の葉を乾燥させたものである。
フィリピンでは糖尿病、肥満などを目的に、利尿用にも古くから
民間伝承薬として愛用されてきた。
現地では天人花と呼ばれている。
バナバ茶の成分を見ると、カルシウム、マグネシウム、亜鉛といった
ミネラルが多いことも特徴で、
バナバ茶は若さと健康を求める現代人に非常にぴったりの
お茶といえる。
バナバ

生薬・黄精(おうせい)の薬効

正月にぜひおすすめしたい黄精は名医別録の上品に収載されている。
ユリ科カギクルマバナナルコユりなどの根茎。
日本産黄精はナルコユリ、韓国産黄精はナルコユリおよび
アマドコロの根茎。
中国 (鶏頭黄精 河北、内蒙古に主産し、その他遼寧、吉林、
黒龍江河南、山東省など。姜形黄精 湖南、貴州に主産し、
その他四川、湖北、雲南、広西、広東、青海省など。)
日本、韓国
ナルコユリの根茎の粘液はファルカタンであり、ポリゴナキノンを含んでいる。
アマドコロの根茎は生薬の玉竹です。ナルコユリはアマドコロより暖地性で、
花を一個から三個以上つけることが多い。しかしこのアマドコロ属は非常
に種類が多く、区別しがたいものも少なくありません。このため薬材では
太いものを黄精、細いものを玉竹として扱っている。又、一般に黄精より
玉竹のほうが甘い。多糖類オドラタンおよびポリゴナツムフルクタンを含んでいる。
血糖値抑制 (水エキス、アドレナリンによる血糖上昇を抑制する)、
抗菌作用 (チフス菌、ブドウ状菌) 、降圧作用や強心作用が報告されている。
生で用いると喉を刺激するため、蒸した熟黄精を使用する。
滋養、強壮薬として、病後の虚弱、肺結核の咳嗽、糖尿病の口渇、
血糖過多などに応用する。漢方では補気、潤肺、強壮の効能があり、
胃腸虚弱や慢性の肺疾患、糖尿病、病後などによる食欲不振、咳嗽、
栄養障害などに用いる。日本の民間では江戸時代にも強壮・強精ブーム
が起こり、砂糖漬けにした黄精が売られていた。今でも、黄精のエキス入れた、
黄精アメが売られている。黄精に砂糖を加え焼酎ににつけたものを
黄精酒といい、精力減退や病後回復の滋養強壮薬として知られている。
小林一茶も黄精酒を愛用したとか。
黄精
QRコード
QRコード
最新コメント
  • ライブドアブログ