中屋彦十郎薬局のブログ薬日記

漢方・生薬の専門店は中屋彦十郎薬局

2011年04月

生薬・紫苑(しおん)の薬効

神農本草経の中品に収載される。
キク科のシオンの根および根茎。「軟紫苑」と称する。
中国(東北諸省、河北、安徽省)。日本、朝鮮に産する。
トリテルペノイドおよびサポニンを含有する。
民間では鎮咳、去痰薬として、慢性の咳、喘息、血痰
などに用いられた。
「硬紫苑」はキク科のオタカラコウである。
紫苑

生薬・地黄(じおう)の薬効

地黄は神農本草経の上品に「乾地黄 (かんじおう) 」の原名で
収載されています。
中国産 ・乾地黄 ゴマノハグサ科のカイケイジオウの肥大根を
そのまま乾燥したもの。
塾地黄 カイケイジオウを蒸して乾燥したもの。
日本、韓国、朝鮮産:アカヤジオウの肥大根。現在日本では
カイケイジオウの栽培がおこなわれています。
産地 中国 (河南、浙江省) 、朝鮮半島、日本(北海道、奈良、
長野) 。
成分 イリドイド配糖体のカタルポールを含有する。その他、
カロチノイド、ビタミンA、脂肪酸、アミノ酸などが存在する。
薬理作用 血糖低下、強心、血圧上昇、利尿 (エキス) 。瀉下。
応用 補血、強壮、解熱薬として、貧血、吐血および虚弱症
などに応用します。
参考 一般に熟地黄のほうが補血、滋陰の力が強いとされ、
四物湯や六味丸などには熟地黄が用いられる。
地黄(じおう)の現植物はアカヤジオウという中国原産の
多年草で、野生品は なくすべて栽培品である。
薬効としては強精の効強く、強壮、貧血を治し、造血と浄血
の効がある。悪い血を除き、良い血を保ち、喀血を止め、
子宮出血を止める。
地黄は中国の古典では最強の強壮、強精薬として紹介
されている。
「血を涼し血を生じ、腎水真陰を補う」
漢方薬のなかでは、もっとも広く愛用されている要薬の
一つで、地黄の良いところ
は温和で用いやすく、長く用いて副作用なく、味も甘くて
万人向きでじわじわと全身に効いてくれる。
もっとも早く薬として注目された生薬の一つで地黄煎飴は
広くしられている。
葉は長楕円形で柔らかい毛が生え、根は地下に長く伸びて
細い芋の形に這っている。初夏に茎の先端に美しい紫色の
花を開くが、花の美しさから佐保姫(サオヒメ)と呼ばれている。
薬用には根茎を使うが生のまま乾かしたものを乾地黄といい、
一度蒸して乾かしたものを熟地黄といっている。
熟地黄のほうが甘味が多く色も漆黒で、いかにも効果がある
ようだが、効果にさほどの差はない。
地黄

生薬・三稜(さんりょう)の薬効

日本各地、東アジアにかけて分布し池や沼などの浅い
水中に生えるミクリ科の多年草、ミクリやエゾミクリ、ヒメミクリ
の塊茎を用いる。
中国東北部や内蒙古などでは沼沢池の水中に生える
カヤツリグサ科の多年草、ウキヤガラの塊茎を用いる。
ミクリとウキヤガラは共に茎の断面が三角形になっているため
三稜と呼ばれている。
これらを区別するためミクリを荊三稜とし、ウキヤガラを黒三稜
といっている。
漢方では腹部の腫瘤や腹痛、胸痛、月経障害、打撲傷などに
用いられてきた。
近年中国では子宮筋腫などの腹腔内の腫瘤や産後の
月経異常にも応用される。
肝癌などに対する効果も研究されている。
三稜

生薬・山奈(さんな)の薬効

インド、マレー原産で中国南部に産するショウガ科の多年草、
バンウコンの根茎を用いる。
日本には江戸時代に渡来し観賞用に栽培されている。
バンウコンは東南アジアに広く栽培され、地下茎はカレー粉の
原料などの香辛料、食用色素として用いられる。
地下茎は塊状で芳香があり、辛味がある。
ボルネオール、ケイアルデヒド、カンフェン、ケンフェロールなどが
含有され、抗真菌作用、消炎作用が確認されている。
漢方では冷えによる腹痛や消化不良、歯痛などにも利用される。
山奈

生薬・山椒(さんしょう)の薬効

山椒とは日本では神農本草経の下品に収載されている蜀椒(しょくしょう)
を指している。
ミカン科のサンショウ、アサクラザンショウ、またはブドウサンショウの
成熟果実の果皮で、種子をできるだけ取り除いたもの。
サンショウの木は堅くスリコギとして利用される。
山椒のほうが花椒より良質とされる。山椒は日本固有の香辛料で春先の
新芽や若い葉は「木の芽」、花は「花さんしょう」、青い果実。
「実ざんしょう」、熟した紅い果実は粉にして「粉ざんしょう」となる。
日本(和歌山、奈良、長野、静岡など)、中国などに産する。
精油(リモネン、シトロネラル、ゲラニオールなど)、辛味成分
(サンショオール、サンショアミド)、タンニンなど。
健胃、整腸、利尿、駆虫、血管運動中枢・呼吸中枢興奮、駆虫、
血圧は上昇後下降。
芳香辛味性健胃薬、整腸、駆風、駆虫薬として、胃下垂、胃拡張、
消化不良などに応用される。
「同類生花椒:中国では花椒(カホクザンショウ)を蜀椒として用いる。
フユザンショウの成熟果皮が多く、イヌザンショウも使用される。
山椒の代わりに用いる。
山椒

生薬・蚕沙(さんしゃ)の薬効

カイコガ科のカイコの幼虫の糞の乾燥したものを用いる。
特に秋蚕(晩蚕)の糞
が重用されてため晩蚕沙ともいわれる。
2〜3mmくらいの青黒い顆粒状のもので、質は硬いが
容易に砕け、砕くと
青臭い匂いがする。カイコの糞は薬用だけでなく、家畜
の飼料や活性炭や樹脂、塗料、鉛筆の芯などにも応用
される。
かっては人工硝石の原料としても利用された。糞の成分
にはヒスチジン、
ロイシン、リジンなどのアミノ酸、ステロール類、
植物成長ホルモン、葉緑素、
ビタミンA、B、尿酸、リン酸などが含まれている。
漢方では四肢の関節の痛み、麻痺、腹痛、下痢などに
応用される。1日3〜5gを煎じるか散剤とする。
蚕沙

生薬・山薬の薬効

山薬は神農本草経の上品に「薯蕷 (しょよ) 」の原名で収載されています。
ヤマノイモ科のナガイモまたはヤマノイモの周皮を除いた根茎。
ナガイモは食用として多く栽培され、イチョウイモ、ツクネイモ、
イセイモヤマトイモなどの多種の栽培品種があります。
産地は 中国 (懐山薬、准山薬;河南省に主産、そのほか江西、山東省) 、
台湾、日本(青森、長野) 。
成分 デンプン、糖蛋白質、糖類、アミノ酸、コリンなどを含有する。
応用 滋養強壮、止渇、止瀉薬として、腸炎、夜尿、盗汗などに応用する。
山薬

生薬・山扁豆(さんへんず)の薬効

沖縄、世界各地の熱帯、亜熱帯に分布するマメ科の一年草、
リュウキュウカワラケツメイの全草をいう。
日本各地に分布するマメ科のカワラケツメイの果実をつけた全草も
山扁豆といっている。
山扁豆には清熱、解毒、利湿の効があり、黄疸や下痢、浮腫、癇癪などに用いる。
外用としては腫れ物やかぶれ、咬傷などに用いる。
アントラキノン類(クリソファノール、エモジン)、フラボノール類(ルテオリン、ビテキシン)。
を含有している。
民間では利尿、緩下作用を目的に利用されている。
カワラケツメイの全草を刻んで焙じたものは弘法茶、浜茶、豆茶と称している。
山扁豆

生薬・酸棗仁(さんそうにん)の薬効

神農本草経の上品に「酸棗」として収載されています。
クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子。
産地は 中国 (河北省に主産、そのほか陝西、遼寧、河南省) 。
成分は 脂肪酸、ステロイド、サポニン (ジュジュボシドABC) などが含まれる。
作用 鎮静、鎮痛、血圧上昇 (脂肪油画分、水可溶性画分) 。鎮静
(メタノール可溶・水可溶画分) 。
応用 神経強壮、鎮静、催眠薬として、心因性不眠症、神経症、健忘症、口渇、
虚弱体質の多汗症などになどに応用します。
酸棗仁

生薬・山豆根(さんずこん)の薬効

山豆根(さんずこん)は宋代の開宝本草に収載されている。
マメ科の低木、広豆根の根を用いる。中国北部ではツズラフジ科
のコウモリカズラの根を山豆根あるいは北豆根といっている。
産地は中国(広西壮族自治区、雲南、広東省など)。
成分はアルカロイド、フラボン誘導体、クロモン誘導体を含む。
薬理作用は抗腫瘍、ストレス性潰瘍抑制(エキス)。抗腫瘍(マトリン)。
胃液分泌抑制などが報告されている。
民間では解毒、鎮痛、消炎を目的に利用されてきた。
抗腫瘍薬を目的に咽喉腫痛、肺ガンや咽頭ガンへの研究が進めれれている。
民間では子宮頚部炎や口内炎に外用されたりしてきた。
山豆根

生薬・山椒魚(サンショウウオ)の薬効

山椒魚の名は、体に山椒に似た香りがある種がいること
によるが、全長は12〜15cmで
日本の各地、中部、北関東、東北、佐渡に生息している。
両生類のサンショウウオ科有尾類に属し前足は4本、
後足は5本だが4本もいる。
皮膚には鱗がなく粘膜で被われている。
民間では滋養強壮や精力増強にいいことで知られている。
山椒魚

生薬・山茱萸の薬効

山茱萸は神農本草経の中品に収載されています。
ミズキ科のサンシュユの果肉。
産地は中国 (浙江、安徽、河南、山西、陝西、四川省
など) 、韓国、日本(奈良) 。
モノテルペン配糖体、トリペノイド、サポニン、
有機酸を含有する。
利尿、血圧低下、抗菌 (黄色ブドウ球菌、皮膚真菌) 。
抗ヒスタミン、抗アセチルコリン。小腸自動運動抑制作用。
応用 滋養強壮、収斂、止血薬として、補腎、盗汗、頻尿
、腰膝の疼痛、月経過多などに応用する。
山茱萸

生薬・山梔子(さんしし)の薬効

神農本草経の中品に収載されています。
アカネ科のコリンクチナシ、およびその品種の水梔子、
クチナシ、コクチナシなどの果実。
中国 (湖南、江西、福建省など) 、台湾、日本
(香川、鹿児島など) 、韓国などに産する。
イリドイド配糖体 (ゲニポシド、ゲニピンなど) 、
黄色色素、脂肪油、フラボノイドなどを含有する。
緩下、胆汁分泌促進、胃液分泌抑制、鎮痛
(ゲニポシド) 。血中ビリルビン・コレステロール
上昇抑制 (クロシン、クロセチン、エキス) 。
血圧低下 (エキス) 。
応用 鎮静、消炎、止血、解熱薬として、充血または
炎症による心煩 (精神不安) 、充血、黄疸などに
応用する。粉末を黄檗などと混和し酢で練り、
打撲傷の外用する。天然黄色染料。
山梔子

生薬・山慈姑(さんじこ)の薬効

山慈姑は嘉祐本草に収載されている。
日本全国に分布するラン科の多年草、サイハイラン
などの鱗茎を用いる。
茎の一方向に花をつけるためサイハイの名がある。
この鱗形はゆでたり、焼いたりして食用とする。
ユリ科のアマナの鱗茎も山慈姑といわれるが光慈姑
として区別する。
山慈姑;四川省、貴州、雲南省などに産する。
マンナンなどの粘液質、デンプンなど。
薬味は辛、寒、甘。
効能は漢方では腫れ物、虫毒などに使われる。
最近中国では食道ガンや乳ガン、リンパ肉腫などへ
の応用が研究されている。
山慈姑

生薬・山査子(さんざし)の薬効

新修本草に「赤爪木」の原名で収載されています。
バラ科のサンザシの偽果 (南山ざ) 。もしくは同科
のオオサンザシ、またはオオミサンザシの偽果
(北山ざ) をそのまままたは横切したもの。
享保年間に中国より渡来した。現在では稀に栽培されて
いる。薬用部分は紅熟または黄塾した果実である。
熟した果実を天日乾燥して蓄えておく。
生のものは直径2センチだが、乾くと縮む。
中国 (南山ざ;浙江、江蘇、河南省など。
北山ざ;山東、河南、河北省など) 。
成分 フラボノイド。糖類、配糖体などを含有する。
消化酵素アミラーゼ、プロテアーゼ及びビタミンCを含む。
胃液分泌促。抗菌 (赤痢菌) 。
応用 健胃、消化、整腸、駆お血薬として、胃腸炎、
消化不良、疝気、月経痛、産後の悪阻、高脂血症など
に応用します。また腹中腫塊、発熱、ひきつけ、腹膜炎
などにも用います。魚中毒の解毒に良いという。
生の果汁は二日酔いに効く。
参考 種子を除去したものを山査肉 (さんざにく)
と称します。
山査子

サルトリイバラの薬効

「本草綱目」の草部に「土茯苓」の名で収載され、別名を
「草禹余糧」などという。日本では和方書に「山帰来」の名でのっている。
ユリ科のサルトリイバラの塊茎。
産地は 中国 (広東、湘南、湖北、浙江、四川、安徽省など) 。
成分 フラボノイドのジスチリン、アスチルビン、エンゲリチン
などを含有する。
抗炎症。駆梅。解毒。利尿。抗腫瘍。
利湿、清熱、解毒、駆梅薬として、慢性の皮膚疾患、
梅毒性皮膚疾患。水銀中毒による皮膚炎などに応用する。
急性肝炎に他薬の補助として使用します。
その他家庭薬製剤に配合します。
類似生薬 日本では山帰来としてサルトリイバラの根茎を
あてていますが、中国では本種を「ばっかつ}にあて、
利湿、利尿、消腫薬とします。
サルトリイバラ

生薬・鎖陽(さよう)の薬効

鎖陽(さよう)は明代の朱丹渓の本草補遺に収載
されている。
鎖陽はオシャクジタケ科のオシャクジタケの全草を
用いる。
寄生植物である。
中国(青海、甘粛、内蒙古など)。
タンニン類約21%、トリテルペン、アントシアニン、
プロリンなどのアミノ酸と糖類が含まれる。
回腸蠕動運動促進作用(煎剤)。
強壮剤として、インポテンツや遺精に応用する。
鎖陽

サメ軟骨の話

サメといえば「ジョーズ」のホオジロザメを思い出すひとが
多いでしょう。サメは世界中で380種類以上あるといわれて
いますが、小さなものから15メートルをこえる大きなもの
まであります。
魚はイワシやサンマのような硬骨魚とサメやエイのような
軟骨魚のわけられます。硬骨魚と軟骨魚の違いは、
硬骨魚のエラ孔は一対しかありませんが、軟骨魚のサメ
には五対から七対のエラ孔があります。
軟骨は硬骨よりも軽く柔軟性があるため体の運動機能が
良くなっています。サメは餌を複雑ないろいろな器官を
使っています。餌を見、匂いを嗅ぎ、音を聞き、感じて、
触れて、その他に振動や圧力を感知する「側線」と、
微弱な生体電流を感知する「ローレンツイニ器官」を
備えています。餌が2〜3キロ離れていても探し出すこと
ができ規則的な音源には反応せず、不規則な音源
(40ヘルツ以下)に近ずくことがわかっています。
わわれ人間にとってサメは、食用の素材として日干し、
塩づけにしたり、中華料理で有名なフカひれスープ
として利用されています。
サメは人間とおなじように、T細胞による細胞性免疫と
抗体による液性免疫も備え、傷ができてもすぐになおり、
病気にもガンにもかからないことでよく知られていますが
、最近サメの軟骨の成分に血管新生を抑制する物質が
みつかり、世界でも注目を集めるようになりました。
サメ軟骨

生薬・サフランの薬効

ギリシャ本草の芳香類に収載されています。中国へは
インドより渡来し「開宝本草」に「本草綱目」にも収載
されています。
アヤメ科のサフランの柱頭。
産地は スペイン、フランス、イタリア、日本(ながの、
佐賀、大分) 。
成分は カロチノイド色素約2%、苦味成分、精油を含む。
応用 鎮静、鎮痛、通経薬として、精神疾患、月経痛、
月経不順、閉経などに応用する。
処方例 家庭薬製剤に配合。食品着色料。
泡服 (精油が揮発しないようにして
熱湯で滲出する) 。
サフラン

生薬・沙苑子(さえんし)の薬効

沙苑子(さえんし)
は本草綱目には沙苑疾痢子として収載されている。
本草経疏には沙苑子として記載あり。
マメ科沙苑子の成熟種子を乾燥したもの。
アルカロイドが含有されている。
中国(きょう西省、河北、山西、内蒙古など)に産する。
「薬味」
甘、温。
肝腎を補い、精を固める作用がある。
民間的には強壮、強精を目的にインポテンツ、遺精、
遺尿、早漏、小便頻数などに利用されている。
沙苑子

生薬・細茶の薬効

細茶(さいちゃ)は
茶、茶経、細茶と記載されている。
ツバキ科の茶の葉。
産地は中国(江蘇、安徽、江西、湖北省など)、
日本(静岡。鹿児島、三重)。
「成分」
キサンチン誘導体、タンニン、精油、フラボノイド類
などを含有する。
作用は
中枢神経興奮、冠状動脈拡張、平滑筋弛緩、利尿、
抗菌、収斂、抗酸化作用など。
応用は
清熱、去痰、消化、利尿、頭痛、目のくらみなど。
細茶

柴胡剤とは

神農本草経の上品に収載されている。
セリ科のミシマサイコまたはその変種の根。
産地 中国 (河北、河南、遼寧、安徽省など) 、韓国、
日本(ともに栽培品) 。
成分は サポニン (サイコサポニンacdefなど)
を約3%含有する。
薬理作用 粗サポニン分画;中枢抑制、鎮痛、鎮咳、
解熱、抗炎症。ストレス性潰瘍抑制、利尿。
サイコゲニンA:中枢抑制、鎮痛、鎮咳、解熱、抗炎症。
メタノール可溶分画:鎮痛、抗潰瘍。
サイコサポニンad:抗炎症、肝蛋白合成促進、
肝グリコーゲン量増加、
コレステロール・トリグリセロール・リン脂質濃度
上昇抑制。
応用 解熱、解毒、鎮痛、消炎薬として、胸脇苦満
(胸脇部の圧痛9、寒熱の往来 (マラリアなどの周期熱)
、黄疸、慢性肝炎、慢性腎炎、代謝障害などに応用する。
漢方医学でいう少陽病の主薬です。
使い方の要注意の生薬です。
柴胡

コンドロイチンの薬効

コンドロイチンはもともと骨の関節部分に含まれ、
クッションの役割果たし、関節の動きをスムーズに
させる働きがあります。特に五十肩の肩関節周囲炎
の原因はコンドロイチンにより、炎症を抑え変性を防ぎ、
肩の動きをスムーズにします。
コンドロイチンは三陸沖で捕獲されたフカのヒレから
抽出した天然の物質で、生命を支える物質のひとつ
ムコ多糖類の一つです。
コンドロイチンは主に体の関節部に存在しており、
一番の役目は我々の体の60〜 70%を占める水分を
調節することです。コラーゲンは肌のみずみずしさ
を保つ大事なたんぱく質で、コンドロイチンから
水分の補給を受けている間柄です。
コンドロイチンが最も多いのが赤ちゃんです。
不足すると水の流れが関与する働きが影響を受け体
に異常をきたします。
コンドロイチンを補給することにより軟骨が補強
されたり、水の流れが良くなることで、症状が改善
されたりします。
コンドロイチンは血液中のコレステロールなどを
分解し血液をサラサラにしたり、組織中に適正な
脂肪を取り込むことにも関与し、また、あらゆる
細胞中に存在して健康な細胞を保つ作用があると
いわれています。
コンドロイチン

生薬・コロンボの薬効

コロンボはアフリカ東岸のモザンビーク地方や
マダガスカル島の森林地帯に自生するツズラフジ科
のつる性木本、コロンボの塊根をを用いる。
現在、アフリカやインドなどで栽培されている。
アフリカではコロンボ根を赤痢薬として用いられた
経緯がある。
薬剤は塊根を粉末にしたものである。
成分としてはベルベリン系のアルカロイド、
パルマチン、ヤテオリジン、コルンバミンなどが含まれ
胃液を分泌したりする目的で粉末として利用される。
伝統薬や家庭薬に配合されている。
コロンボ

糖尿病について

糖が血液中にダブついて血管やからだの各組織をボロボロ
にします。太い血管では、高血糖が続くと血管の内側に糖
で変性した蛋白質が付着し、動脈硬化が起こりやすくなり
ます。その結果、脳梗塞・心筋梗塞・糖尿病性壊疸などを
誘発致します。また、微小血管が障害されると、
目では網膜症 (網膜の血管にコブが出来たり、出血する)
が起こり、腎臓では糸球体の毛細血管が障害され、
血液をろ過する機能が低下します。更に、血行不良から
神経細胞への栄養補給がうまくいかず、手足のシビレや
インポテンツを引き起こします。
インスリンは血糖値を上げるホルモンは、アドレナリン
やグルカゴンなどいくつかありますが、血糖値下げる
ホルモンはインスリンしかありません。インスリンは
膵臓のβ細胞で合成され、血液中の糖の濃度が上がると
分泌されます。インスリンは脳や筋肉等の細胞が血液中の
糖をエネルギーとして利用する際に細胞に入り込むための
カギの役割をします。インスリンの鍵がないと細胞に糖が
入れないため、血糖中に糖がダブつき、その反面細胞は
栄養不足に陥ります。又、受け入れる細胞側でも
インスリンのカギに対して反応性が鈍くなり、血液中
に糖がダブつく場合があります。これをインスリンの
抵抗性といいます。
現在、糖尿病の患者は全国で600万人、その予備軍も
600万人いると推測されます。遺伝素因もありますが、
やはり時代背景として現代人の飽食と運動不足が
大きな原因と考えられます。

高血圧・脳梗塞・脳血栓・心筋梗塞・動脈硬化の予防

漢方医学の高血圧の治療は、血圧をさげるのを目標とする
ばかりでなく、患者の愁訴の消散を大切な目標とする。
愁訴がとれたことによって、患者は病気の軽快を自覚し、
これによって、血圧もまた安定することが多い。
漢方医学では、急速に短時間に、血圧を下げるような薬は
用いない。末永く長期に服用することによって、血圧を安定
させ、動脈を強化し、脳、心臓、腎臓の負担を軽減して、
生命の危機を予防する効果がある。
血圧は非常に変動しやすいものであるが、一般的には最高血圧150mmHg、最低血圧が90mmHg以上を持続しているときが、
高血圧症である。高血圧症は本態性高血圧症と二次性高血圧症
(腎疾患、妊娠中毒症、内分泌疾患、動脈硬化などの原因疾患
があるために起きるもの) とにわける。
高血圧症の初期は、頭痛、頭重感、不眠、めまい、肩こり、
耳鳴り、息切れ、動機蛋白尿、便秘、下肢の浮腫などの症状がある。
動脈硬化は、コレステロールなどがたまって動脈壁が厚くなり
、弾力性がなくなってかたくなり、血液の通る部分が狭くなった
状態と考えられる。原因としては生まれつきの体質もあるが、
働き盛りの頃からの生活態度に大きく影響されるようで
、次のようなものがあげられる。
・脂肪食のとりすぎ
・高血圧が持続進行するとき
・ホルモンの異常
・精神的ストレス
・遺伝的素因

サメ軟骨の有用性

サメといえば「ジョーズ」のホオジロザメを思い出す
ひとが多いでしょう。サメは世界中で380種類以上
あるといわれていますが、小さなものから15メートル
をこえる大きなものまであります。
魚はイワシやサンマのような硬骨魚とサメやエイ
のような軟骨魚のわけられます。硬骨魚と軟骨魚
の違いは、硬骨魚のエラ孔は一対しかありませんが、
軟骨魚のサメには五対から七対のエラ孔があります。
軟骨は硬骨よりも軽く柔軟性があるため体の
運動機能が良くなっています。サメは餌を複雑
ないろいろな器官を使っています。餌を見、匂い
を嗅ぎ、音を聞き、感じて、触れて、その他に
振動や圧力を感知する「側線」と、微弱な
生体電流を感知する「ローレンツイニ器官」を
備えています。餌が2〜3キロ離れていても探し出す
ことができ規則的な音源には反応せず、不規則な
音源 (40ヘルツ以下)に近ずくことがわかっています。
わわれ人間にとってサメは、食用の素材として日干し
、塩づけにしたり、中華料理で有名なフカひれ
スープとして利用されています。
サメは人間とおなじように、T細胞による細胞性免疫
と抗体による液性免疫も備え、傷ができてもすぐに
なおり、病気にもガンにもかからないことでよく
知られていますが、最近サメの軟骨の成分に
血管新生を抑制する物質がみつかり、世界でも
注目を集めるようになりました。
サメ軟骨

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